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第21回 札響定期演奏会によせて

網走市札響公演実行委員会
委員長 山内郁夫

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”山紫水明のまち網走に、優れた音楽文化を根づかせよう”を合言葉に開催してまいりました札幌交響楽団の定期演奏会も、本年で21回を数えるに至りました。
この長きにわたり実施してこられましたのも、多くの市民の皆様方の本演奏会に対する物心両面にわたっての温かいご支援や、文化の香り高い心豊かなふるさとづくりへの深いご理解とご協力があったればこそと、心から感謝申し上げる次第です。
本年度のプログラムは、ご案内のように全てモーツァルトによる曲ですが、今年の1月、第二次世界大戦で半壊した、モーツァルトが青春時代を過ごしたザルツブルグの住家が、二年がかりで復元され、その完成を記念して今年のザルツブルグモーツァルト週間は例年にないコンサートの数とにぎわいを見せたそうであります。
今年の演奏会の指揮者は手塚幸紀氏でありますが、氏は過去2回来網され、特に1990年の第15回記念演奏会で網走では初めてのオーケストラと市民合唱(流浪の民・ハレルヤ)の共演で指揮をとられた事はまだ記憶に新しいことと思います。
また、ピアノの仲道裕子氏は網走市での演奏は初めてで、国際舞台で活躍しているピアニストの仲道郁代氏を姉に持ち、国内外の各種のコンクールに入賞し、昨年東京でのデビューリサイタルで国内の本格的活動を始めた新進気鋭のピアニストです。
このお二人の素晴らしい演奏家をお招きしてのコンサートは、芸術の秋にふさわしく、今宵の一時をモーツァルトの名曲で心ゆくまでお楽しみ頂けるものと思います。
最後になりましたが、(財)日本交響楽振興財団、(財)日本財団をはじめ北海道新聞社、網走市、網走市教育委員会、網走市文化連盟の深いご理解、ご援助に厚くお礼を申し上げながら、第21回札響定期演奏会のご挨拶と致します。

 

 

 

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